経営戦略を支えるISO

 ISO9001の2015年版およびISO14001の2015年版では、「組織の目的及び戦略的な方向性に関連し、外部及び内部の課題を明確にしなければならない。」とされています。また、品質方針も、「組織の戦略的な方向性を支援する。」とされています。すなわち、ISOは経営戦略を支えるものでなければいけません。そのためには、事業計画にISOを組み込み、ISOマネジメントシステムのPDCAを回していくことが有効です。

 経営戦略を策定する際には、外部環境および内部環境を分析し、組織の目指すべき姿を定義し、目指すべき姿に到達するための道筋を戦略マップ(バランストスコアカードの4つの視点の因果関係)で表現します。「顧客」「業務」「人材」の部分はISOのマネジメントシステムの枠組みと一致させることができます。

 経営戦略を実行計画にブレイクダウンする際に作成されるバランストスコアカードの業績評価指標の中にISO9001の品質目標やISO14001の環境目標を組み入れ、現状値、目標値、実行計画を設定すれば、実行計画の中にISOを組み込むことができます。経営戦略からブレイクダウンした実行計画のPDCAを回すことで、自然にISOのPDCAを回すことができます。逆にいえば、ISOマネジメントシステムを利用して実行計画のPDCAを回せば、事業目的の達成にISOが寄与できることになります。

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