5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)が利益を生み出すといってもピンと来ないかもしれませんね。そこで、まず利益構造図を見てみましょう。売上高は変動費+固定費+利益 ですね。固定費の中には、従業員の皆さんの給料と減価償却費、エネルギー費、その他経費があります。この図を見ると、利益を上げるには以下のことを行えばよいことがわかります。
【利益を生み出す7つの要因】
①材料費を削減する。
②外注費を削減する。
③作業の生産性を向上させる。
④設備の生産性を向上させる。
⑤エネルギー費を削減する。
⑥経費を削減する。
⑦売上をアップさせる。
では、これら7つの要因と5Sはどのようにつながっているのでしょうか? 5Sのベースとなるのは3S(整理、整頓、清掃)です。そこで3Sと7つの要因をつなぐ因果関係を図にしてみました。3Sによる直接の効果である、「スペース効率アップ」、「不要な買い物削減」、「作業ミスの削減」、「探す時間の削減」、「点検の実施」「切くず等の散乱撲滅」、「キレイな職場」が利益を上げる7つの要因につながっていることがわかります。従業員の皆さんの給料アップにもつながりますね。逆に言えば、5Sを怠れば利益や給料が減るということになります。5Sと利益との因果関係を明らかにすることで、5Sに対する従業員のモチベーションアップにつなげるとよいでしょう。業種や職場の状況に応じてより具体的な表現にすると一層効果が期待できます。
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