環境ビジネスというと、製造業が取り組むものだと思っておられる方も多いのではないでしょうか。確かに環境に配慮した商品を開発・製造して販売するということが主流となりますので、製造業が取り組むものというイメージが強いのもうなずけます。しかし、環境に配慮したビジネスはどのような業種であっても取り組めます。
今回は商業・サービス業の事例を以下の6つの切り口からご紹介します。
①環境ラベル
環境に優しい商品であることを示す環境ラベルの付いた商品を仕入れて販売するという方法です。カーボンフットプリントやカーボンオフセットの認証マークに付いた商品に加えて、水産資源や海洋環境を守って獲った水産物を認証するMSC、森林環境を適切に保全し、地域の社会的な利益にかない、経済的にも持続可能な森林から生産された木工製品であることを認証するFSC、自然環境や人々の生活を良い状態に保つことを目指して生産・流通されたコーヒーを認証するサステナブルコーヒーなどがあります。
②エコ店舗
店舗に様々な環境配慮をしているお店です。たとえば、光をレンズで集めて昼間は自然光で店内照明を行う、振動で発電する発電床を店内誘導灯に使う、日本では100%リサイクルされているダンボール製のディスプレボックスで商品を展示する、などが考えられます。
③エコ素材
たとえば、美容室で自然由来の成分でできたヘアカラーやオーガニックコットンでできたフェイスタオルを使用している例があります。
④廃棄物の商品化
ある喫茶店では、仕入れたコーヒーの梱包材として使われていた麻袋を使用してエコバッグを作って販売したり、コーヒーかすを製紙会社に販売し、再生紙として買い戻し小物入れなどの商品として販売しています。名刺に使っている例もあります。
⑤軽包装
空き瓶を回収している酒屋さん、量り売りをしている食料品店などがあります。
⑥サービス化
ガスファンヒーターのシーズンレンタルのように、商品を売るのではなく、商品の持つ価値だけをレンタルという形でサービス化して提供するという方法です。グリーン・サービサイジングと呼ばれています。お客様にとっても、物を所有しなくても必要な時に手元にあって価値を享受でき、不要な時に保管場所に困らず、毎回違ったものを持ってきてもらえる、ありがたいシステムです。
エコは見せるが勝ちです。お客様はこうしたエコな取り組みを評価してくれます。扱っている商品だけでなく、店舗でも、売り方においてもエコをアピールすると売上アップにつながります。
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