工場の省エネを進める際には、生産量とエネルギー消費量との関係を分析するのが重要です。生産量の増加に伴ってエネルギー消費量が比例して増加するのは仕方のないことです。しかし、生産量に関わらず消費されているエネルギーがあるとすれば、そればムダと考えられます。それを見つけるために、エネルギー消費量を縦軸に、生産量を横軸にして散布図を描いてみます。相関がみられる場合は回帰直線を描いてみます。EXCELで回帰分析を実施すれば簡単に求められます。こうしてエネルギー使用量を比例分と固定分に分けます。回帰直線を大きく上に離れる点には問題があると考えられます。そして固定分が多いということは生産量に関係なく消費されているエネルギーが多いということですから、固定分を削減することが求められます。そのために実施することは、以下の3つです。
①固定分を比例分に転換 (できるだけ多くの設備を生産量に連動させて稼働する)
②固定分消費設備の高効率化と運転の合理化
③生産能力を高める(生産時間の短縮)
この3つの視点で生産改善に取り組むことが省エネにつながるのです。
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