ものづくり企業において重要なのは、QCDの向上だと言われます。品質の安定化(Q)、原価の引き下げ(C)、納期の確保(D)は取引先からの信用を得るためにも重要です。したがって、ものづくり企業の本分として取り組んできました。それならQCDの向上と環境配慮はどのような関係にあるのでしょう。品質向上は不良品を削減することで実現できます。不良品を造るためにも材料、エネルギー、人、設備等が使われていますので、不良品が削減できれば、こうした資源を削減することができます。すなわち省資源・省エネにつながります。短納期化を実現する有力な方法はリードタイム短縮です。製造の工程を短くする、ムダな作業や待ち時間を減らす、事務処理を速くする、等々の取り組みがありますが、これらは、設備の稼働時間を短くしたり、労働生産性を上げることになります。すなわち省エネになります。コスト削減は品質向上や短納期化によっても実現できますが、加えて、部品点数の削減などによる購入材料の削減、廃棄物の削減、在庫削減に取り組むことになります。これらは省資源につながります。またこれらを造るためにもエネルギーが使われているわけですから、省エネにもなります。省エネ・省資源はまさに環境配慮活動です。すなわち、QCDの向上は環境配慮活動そのものと言ってもいいでしょう。
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