2012年
8月
15日
水
福島第一原発の事故以来、脱原発依存の方向から再生可能エネルギーに注目が集まっています。今年7月には再生可能エネルギーの固定価格買取制度もスタートしました。再生可能エネルギーには、これまでの大規模な発電所で発電したものを遠くに送電して供給するというスタイルは似合いません。地域でエネルギーを作り、地域で消費する、いわゆる「エネルギーの地産地消」が似合います。太陽光発電は個人宅の屋根で発電できますし、小さな河川や農業用水路があれば小水力発電が可能です。近くに里山があれば木質バイオマスを使ったバイオマス発電もできます。ゴミ焼却場でも燃やさずに廃棄物から燃料を作り出すこともできます。これからは、それぞれの地域に存在する資源を集めることなくその場で燃料に変換したり、発電したりすることを考えるべきです。そのためには少量の資源でも発電できる小型化と低コスト化がキーになります。それをネットワークでつなぎ、地域で使用するのです。少ない投資で開発できるのなら地元の中小企業も参加することができます。観光資源にすることも可能です。「エネルギーの地産地消」は地域経済の活性化にもつながる有力な手段の一つと位置づけ、積極的に取り組むべきです。